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3.花いちもんめ アーカイブ

2009年02月06日

吐息

吐息といき

鏡に吐息吹きかけて
貴方の名前書きました
じっと見てると寂しくて
消しては書いての繰り返し

鏡に吐息吹きかけて
貴方の名前書きました
じっと見てると切なくて
ため息混じりの仮化粧

鏡を見つめ恋しくて
貴方の名前呼びました
じっと見てると逢いたくて
次が出て来ません

2009年04月02日

情恋の宿

情恋じょうれんの宿

解いた帯紐握りしめ
あなた寝顔を見ています
どうせ添えない運命さだめなら
いっそ殺していいですか
越中大牧湯の宿は
他人ひと寄せつけぬ情恋の宿

おんなごころの一途さを
あなた分かってくれますか
もしもあの世で添えるなら
邪にも鬼にもなりまする
越中大牧湯の宿は
他人ひと寄せつけぬ情恋の宿

湖畔に浮かぶ渡せ舟
あなた連れ去る別れ舟
ここで別れるくらいなら
いっそ死んでもいいですか
越中大牧湯の宿は
他人ひと寄せつけぬ情恋の宿


悶々として眠れぬ夜もあけました

桟橋に寄せるさざ波返す波
あなた連れ去る別れ波

2009年04月12日

釧路の夜

釧路の夜

未練心と言われても
ひとり寂しいこんな夜は
忘れた筈のあなたの胸に
抱かれてみたくなりました
夜の釧路は白い霧


馬鹿な女と言われても
あなた恋しいこんな夜は
もう泣かないと誓ったけれど
ぽつりと頬に一滴ひとしずく
夜の釧路は涙雨


霧に浮かんだ幣舞の
灯り目に沁むこんな夜は
二人歩いた北大通り
想い出探し尋ねます
夜の釧路をただ独り

2009年04月18日

意気地なし

意気地なし

そろそろ帰ろうもう遅い
あなたが見送る曲がり角
帰りたくなんかないわ このわたし
だからキスして欲しかったのに
いつも言い訳するあなた
バカ バカ いくじなし

酔わせて抱くほど野暮じゃない
あの夜あなたは言ったけど
酔ってなんかいないわ このわたし
だから抱いて欲しかったのに
いつも言い訳するあなた
バカ バカ いくじなし

ひとの気持ちも知らないで
あの夜あなたは背を向けた
別れたくなんかないわ このわたし
だから今でも泣いているのに
いつも言い訳するあなた
バカ バカ いくじなし

2009年04月20日

ほろ酔い酒

ほろ酔い酒

たった一夜の恋でもいいと
見知らぬ御方ひとと過ごすほど
すれちゃいないはこのわたし
憎いあんたを忘れるために
飲んだお酒のほろ酔いで
そんな気分になっただけ

たとえあんたが戻って来ても
すべてを水に流すほど
初心うぶじゃないわよこのわたし
そんな強がり言ってはみても
飲んだお酒のほろ酔いに
もしやもしやの淡い夢

急に届いた悲しい知らせ
久谷くたに盃落すほど
取り乱さないはこのわたし
風の噂に聞いてはいたが
飲んだお酒のほろ酔いで
ちょっ寂しくなっただけ

2009年04月22日

城之崎の女

城之崎のひと

そぼ降る雨に蛇の目の傘を
そっとかざした白い指
そぞろ歩きの大谿おおたに
祭り提灯ぼんやりと
しだれ柳の町並みに
和服姿の似合うひと

小さな肩を抱き寄せながら
触れた唇震えてた
濡れた着物の襟元の
白いうなじも愛しくて
灯篭流しの薄明かり
紅紅梅べにこうばいの香るひと

芸子じゃ駄目と笑った後で
袖に隠して拭く涙
川のせせらぎ聞きながら
二人歩いた石畳
一夜限りの夢なのね
そっと寄り添い言ったひと

2009年04月26日

根無し草

根無し草

そぼ降る雨に身を濡らし
どこに宿とる根無し草
叶わぬ恋と知りながら
未練ばかりを募らせて
べに差し指をそっと噛む

どうせ私は人知れず
川面漂う根無し草
叶わぬ夢と知りながら
一人枕の寝化粧に
淡色あわいろ口紅べにをそっと指す

明日は何処と問われても
行方知れない根無し草
叶わぬ願いと知りながら
ひいな遊びの添え文に
あなたの名前 口紅べにで書く

2009年04月28日

釧路港

釧路港くしろみなと

汽車に揺られて女が一人
白い広野を幾時間
忘れられない面影求め
逢いに来ました北の街
釧路港くしろみなとで頬濡らすのは
涙じゃないの霧のせい


うしろ姿が似ているだけで
もしやあなたと声かける
忘れたいのに未練が残る
おんな心の哀しさか
釧路港にかもめが一羽
じっとわたしを見つめてる


霧に浮かんだ幣舞橋を
あなた探して米町へ
淡く霞んだこの町並みの
どこにあなたはいるのやら
釧路港の炉端の店で
ひとり今夜は酔いたいわ

2009年05月08日

賀茂の宿

賀茂の宿

湯船に映る月明かり
掬えるかしら両手なら
叶わぬ夢だけど
諦め切れないおんなの心
知って欲しいの賀茂の宿

枕に響く潮騒が
あなたの声に聞こえます
叶わぬ夢だけど
忘れるつもりで来た筈なのに
未練なお増す賀茂の宿

沖行く船の漁火も
いつしか消えて夜も明ける
叶わぬ夢だけど
ウウム、出ない
忘れられずに賀茂の宿

2009年10月09日

納沙布岬

納沙布岬

最果ての根室の町は
誰一人知る人もなく
風だけがただ穏やかに
旅ゆくわれの頬に優しく

納沙布の岬に立ちて
遥かなる島を眺むる
風だけがただ爽やかに
旅ゆくわれの肩を震わす

島影は霧に包まれ
打ち寄せる波見えるのみ
風だけがただ吹き荒れて
旅ゆくわれの胸に響かん

2010年04月27日

昨夜(ゆうべ)も見たよ


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