小さな花
« 2009年05月 | *** | 2009年07月 »
みんな知ってるつもりだった
でも
知らなかったものがある事を
最近になって
ようやく気が付いた
十代 夫々
二十代 夫々
三十代 夫々
四十代 夫々
五十代 夫々
知らなかった
それぞれの女のこころ
もう手遅れだろうか

もしやあなたも来るのでは
そんな夢見て極楽寺坂
越えて来ました成就院
紫陽花の花は変わらねど
遥か遠くの由比ガ浜
今日は小雨に霞んで見える
極楽寺から成就院
長谷寺までの町並みを
帰らぬ人と知りつつも
あなた あなたに逢いたくて
あなた あなたが恋しくて
ただ懐かしく歩いています
誰にでもある筈
若い頃の異性との淡い想い出
過ぎてしまえば笑い話でも
あの時は
ちょっとした恋心を抱いた
いや、心底から夢中になった
あなたのいない人生なんか
何の価値もないと思った
過ぎてしまえば笑い話
極楽寺坂から成就院
あなたと歩いたあの路は
薄紫の紫陽花が咲いていた

この町に生れ育ったあなたにとっては
どうと言うこともないでしょうが
僕にとっては一番好きな景色なのです
あなたに教わった
照国神社脇の遊歩道を登って来ました
歳でしょうか
この登りはきついものがありました
ここから眺める景色は
昔と大きな違いはありません
桜島はあの頃と同じように
薄い噴煙をたなびかせています
あなたの家もうありませんね
あの場所にはマンションが建っています
あなたと植えた
カイコウズはどうしたのでしょうか
もう二度と見ることはできませんが
懐かしい思い出と
桜島の景色は残っています
